感染症対応の最前線で得た知見

こんにちは。
今回は「臨床のはなし」に。

つい最近まで大変な流行病となってしまった【COVIT-19】、自身も臨床の現場や隔離療養ホテルで対応に努めた。
老若男女問わず多くの方の快方へ尽力した中、発症した方の多くに【共通するモノ】があったため、ここに備忘録として記録を残しておく。

共通点 : 呼吸器系に何かある

共通点の1つ目に【呼吸器系】の異常があった。
【呼吸器系】とは、主に【肺】や【気管支(のど、鼻)】にあたる。

この【肺】や【気管支】に、例えば『ぜん息がある(あった)』や『特別病気ではないが、普段から咳が出る』、などの病気の経験(既往)があった方や、元々呼吸器系が弱い方が非常に多く発症されていた。
既往などにより、呼吸器の免疫力・抵抗力が低下しており、その下がった抵抗力をウィルスの感染力が上回ったことが大規模感染につながったことが推察される。(疾患や既往がなくとも、喫煙により、呼吸器系細胞の弱体化や細胞裂傷が引き金になったものも多くいた)

無論、発症した方全員が当てはまる訳ではないが、症状が劇症化した方の多くがこの【呼吸器系】に何らかの異常を抱えていた。
その為、感染経路の一つに『呼吸器系の免疫力』が関わっていることは間違いないだろう。

共通点 : 生活習慣病発症のリスクが高い

共通点の2つ目に【生活習慣病の危険】があった。

【生活習慣病】は、普段の生活習慣、特に『食習慣』を発端とした総合的な病気にあたり、代表的なものとして『高血圧』や『糖尿病』が挙げられる。

声高に叫ばれる昨今の『欧州型の食習慣』-とりわけ『脂肪』や『塩分』、『糖分』の多い食事-にシフトしている現代社会では、摂生に気を配らなければ、糖尿病などの病にかかるリスクは極めて高い。

そのような『食習慣』を持ち、『運動』などによって代謝を上げる『習慣』のなかった多くの人が発症、劇症化していた。
『代謝能力』も感染経路の一つになっていたと考えられる。

共通点:予防的観点の欠如

一番大きな共通点に、【感染症予防】の観点の欠如があった。

感染症の最大の予防策である【免疫力の向上】は、普段の生活習慣-特に『睡眠』や『運動』-で改善を図ることができる。
現代社会は、過密なタイムスケジュールを強いられる人も多くいることから、これらの習慣を取り入れることができず、感染、発症してしまったことが容易に想像できる。

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